妖精の奏でる音楽

本焼きが終わり、窯を開けました。釉薬のケイ酸質の成分が1250℃を越える高温で、融けて緩やかに流れます。そして、独特の文様や風合いを残したままガラス質の光沢の中に、その姿をとどめます。一つ一つの景色を楽しみながら軍手で作品を取り出します。

キィン、チン、キキン、チン、・・・・・・。

最上段の陶器を取り出した頃から、妖精の奏でるささやくような音楽が陶芸室に心地よく響き始めました。窯の蓋を開けると庫内の温度がどんどん下がっていきます。そのときに、収縮を始めた陶器が、かわいらしい音色で自ら演奏を始めるのです。

キネマーケットでお買い求めいただいた及川さんの作品。伊東市荻の公民館の受付カウンターにさりげなく飾られていました。

7月15日、伊東市にあるショッピングセンターデュオで福祉フェアが開催されます。クープの各事業所が、様々な授産品を用意して出店します。ご来店をお待ちしております。